魚と生きる漁師  
〜大物がかかった瞬間、気分は「やったぜ!」〜
 漁師:松本和也さん(1998年3月卒業)
 夕方の6時頃から、4人で乗り込んで船を出すんだ。立網漁っていうんだけど、沖へ出てでっかい網を海に投げて、20分くらいかな、それくらいたって網を引き上げる。かかった魚をおろして、また網を投げる。これを明け方までくり返すわけ。ねらいは主にタイやメダイ。網を引き上げたとき大物がかかっていたりすると、そりゃもう「やったぜ!」の気分だよね。
 なにせ漁ってのは大物があがればもうかるし、不漁だったら金にならない世界だから。以前、たたみ1畳分もある魚がかかってびっくりしたことがあるだけど、それが何とサメ。サメも食用として、ちゃんと売れるんだよ。図体がでかいわりには二束三文だけどね。それより「ダルマ」って呼ばれる1メートルくらいの魚なんて、高級魚なんだろうね。高く売れるよ。これからどんどん経験を積んで、とにかく早く自分の船を持ちたいよね。そして「水揚げ一番、実力一番」の漁師になること、それが目標なんだ。




海の上の公務員  
〜山口の海は俺が守る、漁場や魚の生態を調べる仕事〜
 漁業調査船「くろしお」勤務:吉永智彦さん(1997年3月卒業)
 正式には「海事職」という職種名になるんだけど、「くろしお」で働く人はみんな山口県の公務員。だから公務員試験を受けてこの仕事に就くんだ。「くろしお」は日本海側の漁場調査が主な仕事。山口の海を順に回りながら、天然の魚礁がどこにあり、そこにどんな魚が生息しているのかを調べるんだ。ポイントごとに水質を調査したり、水中ロボットを使って水中の様子をカメラに収めたりもする。また、月に1度、2泊3日くらいの日程で「定点観測」という仕事があって、潮の流れやプランクトンの生息状況を調べたりもする。もちろん船で泊まり込む。そうして集めた情報が、各地の漁師さんの情報源になるんだ。
 もともと魚が好きで、漁師を目指したこともあったんだけど、この仕事は漁師さん達に情報を提供していくわけだから、漁場調査では自分たちもそこで漁をしてみるわけ。漁もできる上に、みなさんの役に立つ仕事をしているという責任感と誇り。楽しくやってるよ。




海の恵みで製品作り  
〜毎日何万という食卓においしさを届けてるんだ〜
 藤光蒲鉾工業(株)勤務:藤川良一さん(1997年3月卒業)
 「たかがかまぼこ」って思うでしょ? でも、ウチの会社で作っているかまぼこが、関東から沖縄まで、毎日何万人という人たちの食卓に上がっている。これってスゴイことだと思うよ。製造の仕事をしていると、それが大きな励みになるよね。今は工場の中で、「丸天」とか「角天」といった、かまぼこを油で揚げた製品を作るラインを担当しているんだ。
 仕事そのものは単調だよ。大半は機械がやってくれるんだから。手作業は練り上がった魚のすり身を機械に入れたりする程度で、あとはすり身が自動的に型になり、釜に入り、天ぷらになって出てくる。むしろ重要な仕事は、不良品をいかに出さないかという点検やチェックなんだ。
 髪の毛1本でも混入したらたいへんなことになるから、かなり気を使うよね。やっぱり食品を作っている以上は安心して食べてもらえるものをお届けしたいし、「おいしい」と感じてほしいから、作業してても気が抜けないよ。




育てる漁業・真珠養殖  
〜きれいな真珠を自分で作り出すって最高!〜
 田崎真珠(株)勤務:西村賢二さん(1996年3月卒業)
 「あこや貝」っていう真珠を作る貝に、真珠のもとになるピースを入れる仕事をしているんだ。それをいかだにつるしたネットの中で養殖するわけ。貝は自分の体内に異物が入ると「真珠層」っていう物質を出して、そのピースに真珠層が巻かれてきれいな真珠になるんだよね。この作業を行うのは5月〜8月で、1日に600個くらいは入れるんだよ。器具を使って貝の口を開き、耳かきのような棒を使って入れていくんだ。秋から年末にかけては、今度はいかだの整備や貝の掃除が主な仕事になってくる。
 貝は放っておくとフジツボがついたりして死んじゃうから、いい真珠を作るには貝の気持ちになって世話をしてやることが大切なんだ。そして年が明けるといよいよ真珠を取り出す作業。貝にピースを入れてから、だいたい1年で8ミリくらい、2年で10ミリくらいの真珠ができるんだけど、自分が入れた貝からきれいな真珠が出てきたときにはホント、最高にうれしいよね。



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